マルチ商法からの誘い
「とっても良い話があるんだけど、ちょっと話を聞いてみない?」と、それまではあまり付き合いのなかった知り合いから突然電話が掛かってきます。
マルチ商法の誘いの言葉はまずここから始まります。
少しワクワクしながら約束の時間に待っていると、知り合いがとっても感じのいい紳士風の男性を連れて来ます。
この男性の肩書きは、株式会社○○の○○部長とかです。
当然、人を話に誘い込むことには物凄く手馴れているので、聞いている本人の首はどんどん縦に揺れてきます。
相手が、話にかなり引き込まれているのを見計らって、やがて本筋に入っていきます。
それは、健康食品だったり、健康器具だったり、化粧品だったり様々な商品に及びます。
そういった話を広げてドンドン売りながら会員も増やせば、お金がガッポガッポ入ってくるということらしいのです。
一通り話を終えた後で「この仕事をやるかやらないかは貴方次第です。無理にお誘いは致しませんので、よく考えた後でご返答ください。」というような件になります。
その男性が帰った後で貴方の知人が言います。「他に知っている人でも1年位前に始めて、今では年収3千万くらいだって・・・。車はベンツに乗ってるよ。今までのマルチとかといったものとは絶対に違うし安心してやれるから、やらなきゃ損だよ!」
マルチはマルチなのです。「絶対安心だ、絶対儲かる。合法的だし!」と言ってもマルチはマルチです。
本当に楽して儲ける話は貴方にはまずやって来ません。あなたに儲けて欲しいのではなく、貴方の知人が儲けたいのです。
マルチの勧誘だということを隠して、話を持ちかけてくることは違法行為だと言って、きっぱりと断りましょう。
マルチを始めれば、本当の友達をも失う可能性があります。
楽に大金を儲けることが出来るような話には、絶対に乗らないようにして下さい。
男性には女性から、女性には男性から話が持ちかけられることが多いでしょう。
ただの合コンや飲み会のような形からマルチに引き込まれることもあるようですが、何十万円もの出資の話が出て、すぐにそれ以上に取り返せるなどとの話になってきたら要注意ですよ。
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